コラム

人口甘味料が糖尿病のリスクを増加させるという趣旨の論文は本当か?

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イギリスの雑誌で、世界で最も権威がある学術雑誌の1つと言われているネイチャーをご存知でしょうか。この雑誌に、人口甘味料を与えたマウスは、耐糖能障害が起きやすくなったが、普通の水や、糖分を与えられたマウスは変化が見られなかった。

続けて、400人弱の人間へも調査したが、マウスと同じように人口甘味料と耐糖能障害には関連性が見られた。さらに、普段人口甘味料を摂取しない7人に人口甘味料を含む食事を一週間摂ってもらったところ、4人の血糖値が上昇した。

という趣旨の論文が発表されました。

今回はこちらの論文に対する批評を加えていきたいと思います。ここでまず人口甘味料や耐糖能障害、糖尿病など知っているようで詳しく知らなかった言葉について考えていきましょう。

 糖尿病のメカニズム

まずは糖尿病のメカニズムです。糖尿病とはそもそも血糖値を一定に保つインスリンというホルモンの分泌が、何らかの原因で阻害・正常に分泌されないことで、血糖値が高い状態が続き、体の至る所に障害が起こる病気です。

※インスリンは血糖値を下げる作用があるため、正常に分泌されないと、糖質を摂って上がった血糖値がいつまでも下がりません。

血糖値を上げない甘味料の開発

血糖値を上げる働きがあるのが糖質です。そのため、糖質の摂取を制限することで、血糖値の上昇を防ぐため、砂糖に代わって糖質がない、もしくは糖質が極めて少ない甘味料が開発されました。

そして耐糖能障害とは、簡単にいうと正常と糖尿病の間ということです。

結局、ネイチャーの論文は正しいの?

ここでネイチャーの論文に話を戻します。個人的にはこの研究が間違いとは思いません。

ただし現段階では、短期的な人口甘味料の摂取が血糖値に影響する可能性を示唆しただけで、人口甘味料を長期間、摂取したことにより明らかに血糖値が悪化した。という結論や、人口甘味料が原因で糖尿病を発症したという結論などは出ていません。

アメリカでは、人口甘味料が普及することによって危機感を覚えた砂糖業界が、人口甘味料に対して懐疑的な考えを持つ研究者に対して「人口甘味料は体に悪い」という研究発表を依頼したという話もあるそうです。

ここまで来ると、何が本当の話かよく分かりませんね。

結局、人工甘味料は有害なのか?

結論、私は人口甘味料が体に有害だとは思いません。しかし、何に対しても言えることですが、ノンカロリーだから大量にとっても良い。という考え方は少し違うはずです。

ただでさえ、砂糖の200倍~600倍の甘さを感じると言われる人口甘味料の適量はごく少量なはず。大量に摂取した場合の体への影響は本来考えられていないのではないでしょうか。血糖値とは関係ないからと言って、大量に摂取する暴飲暴食行為自体が、糖尿病のリスクを高めているのだと思います。

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